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看護管理職Sさんの例

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看護の職場の悩み

練馬区の病院で、病棟主任をしております。看護部長が看護部を取りまとめているので、中間的な管理役として看護師全般と病棟の管理などに携わっています。看護の職場は、病気の患者さん相手であり、患者さんのご家族、ドクター、その他の専門職との関わりなどの精神的疲労もおおく、夜勤や介助などの肉体的疲労も多い職場です。
私自身は管理職として、肉体労働は少ないのですが、管理業務と教育が中心で、研修や書類の作成に時間を多く取られます。
現場に関わる際は、主にトラブルの時。患者さんとのトラブル、または看護師同士のトラブルなどがおおいです。
医療現場は、人員不足の上、法律による厳しい規定があり、職員のシフト組みには悩まされます。人間同士ですので、特に夜勤の体制で誰と誰は合わないなどの問題の上に、正看護師資格者が何名は必要などの条件も重なり、苦労しています。
人員面では、新人が長続きしないことが最近の大きな悩みです。成長する前に壁を越えられず、辞めていく若い方が多く、話を聞く時間を持ちたいのですが、院外に研修へ行かなければならないこともおおく、ままならないというのが現状です。
また患者さんやそのご家族から治療に関する誤解などでクレームを受けることも多く、説明には時間を割いています。
最大の悩みは、医療関係というよりは、対人問題だと感じております。

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毎日同じことの繰り返しじゃない

上記の問題を受けて、現在、特に力をいれているのが、人材教育です。私一人では難しいので、ある程度の年数経験者の看護師の協力を得て、新人教育や中堅看護師のモチベーションアップに力を入れています。
新人に関しては、従来のマンツーマン指導に加え、いつでも誰にでも質問しやすい環境整備につとめており、勉強会などをできるだけ勤務時間内に行えるようにしています。
中堅の看護師は、「慣れ」が出てくる時期でもあるので、目標を持たせることで毎日が繰り返しではない、ステップアップの課程だという実感を持たせるような教育を行っています。目標を持つことで、勤務に対する姿勢は劇的に変わりました。
患者さんやご家族に対しては、事前説明を十分に行うようにしていますが、残念ながら説明を聞いていらっしゃらない方ほど、クレーうを出してくるので、まだ対策が必要だと考えております。

メンタルフォローが一番大切

問題点とその取り組みの中で、何より大事だと感じている点は、メンタルフォローです。
私は現場と関わる時間が短いのですが、たとえ少しの時間でも現場に出て、看護師に声をかけるようにしています。
困っていることはないか、努力していることはほめるなど、本当に些細なことでも、できる限りするように心がけています。
人は見ていてくれる人がいると感じるだけで頑張れるものです。それは患者さんも同じで、やはり見舞い客の来る方の方が早期治療に積極的になります。看護師も患者さんも人。心のふれあいが力になるのだと思います。
個人的なストレス解消は、休日に小旅行に行くことです。しかし、ストレスはありますが、管理職者として看護師の成長や患者さんの回復時にやりがいを強く感じることができています。


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