商社企画部の部長が気をつけていること、目指すものとは

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企画部長Wさんの例

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企画開発競争の厳しさ

商社の企画開発部に所属。部長として社員をまとめながら、社の事業拡大に努めています。
わたしの会社はまだ未熟な新参企業なので、大手と競争となると事業経費の規模の差で落とされることもおおいのですが、わが社の売りはとにかく新しい、既成概念にとらわれない発想・企画。いくつかの大きな仕事を成功させることもできました。
それでも、どんなに頑張ったからと言って、企画が必ず通るというわけではなく、相手の需要にも左右されます。
また企画が通ったとしても、それが成功するかどうかで、その後の運命が大きく左右されます。
ビックネームと違うのは、成功は次への切符になるけれど、一度の失敗は致命傷になることです。
それゆえ、社内での企画会議の段階では、どうしても厳しい目にならざるをえず、多くの若手社員たちの企画をつき返すこともあります。熱のこもった企画ほど、返すごとに恨まれていることを感じ、ストレスになりますが、社運がかかっているので、情で動くことができないのです。

発想こそがすべて!

大きな企業ではないからこそ、社歴や経験に縛られない発想力を買う公正な目を持つことに気をつけています。
企画書の書き方も知らないような新入社員が書いてきた、一見幼稚な企画であっても、そこに誰にも思いつけないような着眼点があることもあり、そういう場合は、何度もつき返し、書き直すように言い添えます。
あきらめてしまう新人もおおいのですが、ほめるべき部分はしっかりと伝え、そこを伸ばすように伝えています。
しかし、あまりにもこちらが言い過ぎると、新人のよさが消えてしまったり、こちらに頼りすぎるようになる者もいるので、その辺は注意深く距離を置いています。部長という存在が遠すぎず、近すぎず、良いものは受け入れるが、ダメなものは通さない、そんな越えるべき壁であることを意識しています。そうしてその壁を越えた時には、しっかり「ほめる」態度を示すことも大事だと考えています。

目標イメージの共有が成功の鍵

企画が競合に勝ち進んだ際は、成功のために全体の舵取りをしていくのですが、実行するのは部下たちです。
私にできることは、その企画の全体像の共有です。各部署ごとに別れて作業を行ってもらうのですが、イメージがバラバラだと、完成度が下がってしまいます。
同じ色、音、匂いを感じるようなパッケージ間が大切。そのイメージを各部署のリーダーに上手く伝えることが一番苦戦する部分であり、伝わったときの爽快さは、なんとも表現しがたい喜びです。
共有できなければ、わが社の企画とはいませんからね。


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